祝福の鐘の音は、桜色の風と共に review

プレイするのも出遅れたわ、そのあとのレビューも遅いわでごめんねだぜ!とレビューするゲーム同様に残念度合いが加速しているBlogです。

祝福の鐘の音は、桜色の風と共に / スタジオ緑茶
Playtime : 8H
6.5 / 10.0

ある意味いつも通りの緑茶といえなくもないけれど、色々と残念なところが多い。
各キャラクターの性格付けに関してはバランスの良い設定をしているのに、それらの設定が生きていない気がする。
初期発表時に感じたプリンセス・ラバーのような世界観と設定のわりに、あちらの世界のようなゴージャス感を感じない。
なので”そういう設定のある”普通の学園ADVでしかないのが一番残念だと思う。

ちなみにイラストレーターさんは、“お前をオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ”(富士見書房出版)の人。
ほぼイラストレーター買いです。ありがとうございました。

■シナリオとか
攻略は奏音→うらら→紗夜→まりあの順でプレイしました。
まりあと紗夜はどちらでも良いと思いますが、比較的まりあのシナリオの方が後味は良いと思います。

冒頭でも書きましたが、共通で描かれている日常でもセレブ階級らしいゴージャス感は微塵も感じません。
食堂が豪華とかせいぜいそのくらい。

パロディネタは少な目なので、それは良いと思います。
さすがにセレブ階級的世界観にパロディネタ突っ込まれた日には、何がしたいんだと小一時間記事で書き連ねることになりかねない。

最近の選択肢が少な目なキャラ萌えゲーと反して選択肢はそれなりにあり、さらに一定の誤った選択でBAD-EDになる点は評価したい。
よく書いてますが、BAD-EDってのは必要だと思います。
決して私がBAD-ED症候群とかそういうのじゃなくて、BADがあるからGoodが光るのあって、そもそもBAD-EDは(以下検閲)

主人公はそれなりに好感が持てます。
下心もあるし、バカ正直ではあるが一直線で努力家。
変に草食系じゃない方がエロゲの主人公としては良いと思うんですよね。

以下個別シナリオ。

鳳まりあ 4.5 / 5.0
公式サイトを見て期待するのは、きっとまりあは√に入るまでデレることなく主人公にツンツンして、「あんたなんか絶対認めないわ」という展開に違いない。

そんなことはまったくなく、すぐにデレます。
ねぇ、なんで設定ぶちこわしたシナリオが多いの?ライターはデレデレシナリオ書きたいっていう反抗なの?

ただまりあの√に関しては、一番デレデレしてるのが楽しめます。
まりあのキャラ自体に魅力はあるし、素直になれないけれどイチャイチャしたいという欲求を上手くシナリオとして描いているので、イチャラブゲーのシナリオとしてはとても良いと思います。
BAD-EDもすべて確認したわけではないけれど、誤った選択肢を選ぶとお互いすれ違ったまま主人公は別のモブヒロインと結婚して終わるのも悪くはない。

そのBADを経てイチャラブ√になるので、それなりに楽しめたという感じ。
やはりBADって必要だと私はつn(この記事は規制法により検閲されました)

√自体の起伏は少な目ですが、√を通してイチャラブ成分を楽しめるのはまりあ√だけなので点数多め。
このゲーム自体イチャラブ目的で買ってるわけですから、その趣旨で考えればという感じ。

西九条 奏音 2.0 / 5.0
奏音は他キャラに比べて巨乳であるということ以外は特に特徴がない。
それは√の内容も物語っていて、全体的に起伏がないストーリー展開。

しいて言えば終始主人公が暴走気味に走ってるだけで、あまり読んでいて面白い物でもない。
おそらくエロ担当で、キャラクターの魅力もあまりない残念っぷり。(私の主観からですが)
主人公も突然告白するけど、どうみても巨乳につられてるとしか…いやなんでもない。

内容もコンクール前に指を怪我してピアノがひけない→なら独自の演奏会をすればいいんだ→ありがとう先輩!→EDへ!!!
奏音のシナリオは驚くほどに軽く、信じられないくらい薄いシナリオです。
というiPhone5のキャッチコピーが脳裏に浮かぶ。
あれか、ライトエロゲか。

東雲うらら 3.5 / 5.0
急成長の金融会社の娘は元いじめられっ子ちゃんでした。
という暗い過去設定の金髪ツインテうららは、主人公が意味唯一自然に好きになる可能性があったと思う。
家庭的だし、一番主人公を理解できる庶民派だしネ。

親友ポジションの隼人が全ルートで一番カッコイイと思えるシーンがあるのだけど、あれが素ならどう考えても主人公ピエロ。
あんなキリっとできる上に記憶力もあれば、どーかんがえても道化を演じてるでしょう…。
そしてあのシーンを見たらきっとうららは主人公よりも隼人に走ってる。
それくらいイケメンっぷりがっぱなかった…!

欲を言えば隼人が「実は俺うららの事がずっと好きなんだ」という展開があればよかったと思う。
当然ありません。ksg(‘A`)
業界の悪しき媚びた風習なんて呪われて消えろ。

お尻挿入があったりとエロ担当でもあるうらら。
でも縄跳びしてて縄があそこまで物理法則を無視して絡むことはないのではないでしょう。
自分でほどけなくなるほどに絡まる縄って何。エロゲーか!……エロゲ―だよ?エロゲーでした。

しかしうららは、中学時代の黒髪の方が良いと思う。
ツイン前オサゲカワユス。

北園 紗夜 4.0 / 5.0
エロゲとんでも設定を上げろと言われると、“料理が殺人的である”、“性知識0”、そして“凄まじい方向音痴”だと思う。
その凄まじい方向音痴キャラが紗夜。
どう考えても日常生活に困るレベルだし、学校へ行くより治療した方が良いと思う。
そしてこの方向音痴設定が個別√でまーったく生かされない。
何のためにこの設定付与したのか…。

お姉さんロリキャラという合法ロリ感が半端ないが、そのロリ性に相反して巧妙な“したたかさ”があるのでキャラの魅力が凄まじく高い。ましろ色シンフォニーのみぅ先輩を思い出して仕方なかったが…。(髪の色や性格的に)

ルート自体の話もまとも…なのはオチまで。このゲーム全体的に言えるのだけど、詰めが甘い気がする。
どうみてもまりあの√作って力尽きてるような…。

紗夜の北園家と、主人公の鳳家は犬猿の仲という設定なのだが、この設定が生きるのはこの√だけ。
全√共通で主人公が実は鳳家の跡取りと判明するのだけど、その後食堂でVIPルームに案内される際に「おい、北園家と席を一緒はまずいだろう!」という展開が起きるのは何故か紗夜√だけ。
そもそもその前からずっと鳳のお嬢様たるまりあさんと紗夜さんご一緒してたわけですが、どういうことでしょう…。

そしてこの犬猿の仲が故にロミオとジュリエット展開になるのだけど…まりあが邪魔します。
「おじい様が許さないわ!」とかそういう理由で、あきらめなさいよと主人公を諭してくるのですが、それらが嫉妬からの妨害で実は主人公が好きでした!とカミングアウトオチ。

エロゲの主人公は難聴だ、鈍感すぎるとかとイラ壁する人が多いって話を聞くけど、これに限ってはそれはないわけですね。
プレイしていても主人公同様に好意に気づかないし、言われてはじめて「え!?」と驚く展開。
エロゲの主人公鈍感設定への斜め上どころか亜空間的シナリオ解決キタ━(゚∀゚)━!

アホカ(‘A`)

もちろん、まりあはあえなく玉砕して枕を涙で濡らします。
隼人に慰めたあげく捨てられて、クラスの男子の雌奴隷化するFDはよ。

その後公然とイチャラブするも両家にばれて紗夜家出→結ばれない二人ならいっそ駆け落ちしましょうというテンプレ展開に。
紗夜のもう駆け落ちしましょうという提案を、やんわりと「もし子供ができたらかわいそうだから」という理由で説得するのは、主人公の過去からでてきた言葉らしくて良いとは思う。
しかしその後に待ち構えるのは、何も考えずに祖父二人を呼び出して無策で「バカなことしてないで認めてください」という上げた評価を一気に落とすダメ展開。どこの株式チャートの再現してんだ。
あげくのはてには解決方法が凄まじく、「え、そんな理由で認めちゃうの」という感じがひどい。

とはいえど、メインヒロインは紗夜でした。といえなくもないほどにキャラは可愛いのですが。

■CGとか
貴様ァッ!ナイスOPYだぜ、この野郎!(サムズアップ)
イイですね。すごくイイですね。
個人的にラノベが先行しているイラストレーターさんなので、そこまでエロCGに期待をしていなかったのですが、良いです。イイOPYです。

なんといっても乳首がイイ。
いやだなにこの乳首…イヤラシイ!

頭の悪い賞賛はさておき、乳首イイよね。乳首で興奮するのは恋0の華の陥没乳首以来じゃないかなー(さておいてない)

しかし前も何かの記事で書いた気がしますが、吹き出し形式のADVノベルはエロシーンでも同じようにやると妙に興ざめします。雰囲気台無し。
個人的にはエロシーンと通常は分けて欲しいと思う。

恐らく吹き出し式はコミカル色が強いためだけど。
Twitterでぼやいたのだけど、吹き出しADVで成功しているのはLittleWitchのFFDだけだと私は思う。
少なくとも数年前のゲームで実現できているのに、それ以降にでたゲームでそれ以下の物になるなら辞めた方が良いのではないだろうか。
今回のにしてもそこまで見やすいわけでも、世界創りに貢献しているわけではない。
むしろゴージャスさとコミカルさはマッチしない要素だと思う。

そして初体験シュチエーションがほぼ同じ貫通式の体位で構図が同じなのは何の儀式だ。
もうちょっとキャラでかえても良いと思いました。

CGに関して言えばシステムの方にも関わってくるかもしれないが、誰もいない食堂、誰もいない教室は寒々しく感じる。
少し話が脱線するのだけど、アニメ好きでは京都アニメーションを絶賛する人多いけれど、それは京都アニメーション作品は全てMobキャラによって生活環が生まれているからだと思う。
最近だと、厨二病でも恋がしたいが人気だが。
Mobキャラなので使いまわせるわけでもないのに、どの回を見ても妥協せずに作っているのは凄いなーと思う。

で、話を戻してこっちの話。
最近のエロゲでは予算の都合なのか、やはりMobキャラが手抜きされることが多い。
しかし生活感を出すのには、そういうストーリーに関わらないキャラクターも大事だと思う。
魅力的な攻略不可能なキャラクターを何人も作れというわけではなく、あくまで主人公たちの世界感を彩る演出としてあるべきだと思う。
Mobキャラの手抜きが目に見えてとれるのが一番ゴージャス感を欠いてしまい、普通の学園ADVにしてしまっている要素かもしれない。

個別CG自体の質は高いですけどねー。

■BGMとか
こちらは可もなく不可もなく。
世界観の件もそうですが、もう少しゴージャス感を感じるBGMであればよかったと思う。
やはりこちらも学園ADV向けのBGMになってしまっている。

■システムとか
CGのところでも話を出しましたが、吹き出し式です。
そして緑茶はこれよくやってるけど、遠近感を出す演出なのかキャラの立ちCGがぴょんぴょん跳ねながら奥へ行ったり、手前に来たりする。

アイディア自体は悪くはないと思う。
悪くはないのだけど、果たして最善かと言われるとそうとは言えないという感じ。
例えば手前に来る時はそれなりに、「あ、近づいてくるんだ」感がある。
問題は遠ざかる時。
当たり前だけど仁王立ちのままピョンピョン跳ねて奥にいく。

イメージとしては動く紙芝居そのまま。背景台紙の上でキャラを左右に動かしているそんな状態。
エロゲはほとんど紙芝居ゲームというのが隠語としてあるけれど、それをシステムとしてやってしまっているのが最近のすたじお緑茶のゲームだと思う。

最近のシステムで面白いと思ったのは、EX-ONEの真夏の夜の雪物語の口と目の連動。
あれは紙芝居を超えようとしているので評価できるのだけど、こっちは紙芝居であることを主張してしまっているので、まるで人形劇で動かしている人が見えている状態に近く興ざめ感がある。
もちろん差分CGが増えるだけかもしれないし、システムが面倒かもしれないけれどもう少しこだわって歩かせるアニメーションにして欲しい。もしやるなら。

■まとめ風味
結論としては、個人的に前作がある程度評価を受けたのでそのまま新作を出してきたという感じ。
イラストレーターが変わっているけれど、前作は田舎が舞台。今回は都会的。
つまりシステムを少し改良しなければならなかったのだけど、そのまま出してしまいなんとも言えない残念な感じにしている。
全体的にこだわった作りこみが足りない練度不足という感じがする。

ただキャラクターは魅力的なので、エロゲーはじめてみようかなーな人向けだと思います。

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